- 2025年12月9日
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹をご存じですか?
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウィルス(子供の時に感染する水ぼうそうのウィルス)が体内に潜んでいて、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を経験すると言われています。ウィルスは体内(神経節)に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫機能が低下するとウィルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし痛みがあらわれます。神経への損傷がひどいと、皮膚症状が治っても痛みが続き日常生活に支障を来す場合はあります(帯状疱疹後神経痛といいます)。脳神経で発症すると、視力低下や失明、顔面神経麻痺、嚥下障害(飲み込めない)、歩けないなど重い後遺症が残ることもあります。帯状疱疹後は持病が悪化することもあります。
ならないためには、日ごろから体調管理を心掛け、免疫機能が低下しないようにすることが大切です。予防接種という方法もあります。
令和7年度から帯状疱疹ワクチンが国の定期接種になりました。年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になられる方に生涯に一度だけ公費負担のお知らせが届きます。ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類から選べます。生ワクチンは子供の時に接種した水ぼうそうワクチンで1回接種、不活化ワクチンは2回接種が必要になります。また、当院のある目黒区は今年度まで50歳以上の方を対象に任意接種も行っています。今年度で任意接種は終了です、期限も迫って来ていますので接種をお考えの方は早めにご相談ください。
(私は51歳で不活化ワクチンを接種しました、帯状疱疹になるのが怖いので💦)
