- 2026年9月22日
RSウィルスワクチン~生まれてくる赤ちゃんのために~
RSウィルス感染症は、年齢に関わらず誰でも感染する可能性のある呼吸器感染症です。生涯に渡って何度も感染と発症を繰り返します。一般的には乳幼児が注意すべき感染症として知られているかと思います。生まれてから6か月以内の赤ちゃんは免疫が未熟であり、RSウィルスに感染すると重症化することがあるため注意が必要です。重症化した場合は酸素吸入や点滴による補液などを行うため入院が必要です。海外の研究では、1歳までにRSウィルス感染症で入院したお子さんでは、そうでないお子さんと比較して3歳、7歳、13歳時点での喘息の発症率が高かったことが報告されています。
赤ちゃんは、生後数か月の間は体内で十分な量の抗体(細菌やウィルスを除こうとするもの)をつくることができず、免疫機能が未熟とされています。一方で、赤ちゃんが感染症にかかりにくいのは、胎盤やへその緒を通じて抗体の一部を受け取って生まれてくるためです。これを「母子免疫」といい、生後数か月の間、赤ちゃんを感染から守る役割を担っています。

2026年4月から国は妊婦に対して、RSウィルスワクチン接種を定期接種A類(努力義務)としました。接種推奨時期は妊娠28週から36週です。母体がワクチン接種してから2-3週間後に抗体価はピークになると想定され、そのころに分娩を迎えるのがよいとされています。妊娠中の方には各地方自治体から接種券が送付されていると思います。どんなワクチンなのか、接種に問題はないのかなど気になることはかかりつけの医療機関にお問い合わせください。