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予防接種

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当院の予防接種について

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)

子宮頸がんとは下部の管状の部分(頸部)より発生するがんで、原因は主にヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)というウイルスの感染によるものです。
感染経路は主に性器接触であり、性交経験があれば誰でも感染する可能性があります。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)を接種することで、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染を予防することができます。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類

HPVには200種類以上の型があり、子宮頸がんの原因となる型はそのうち14種類で高リスク型といわれています。その中でも16型と18型が症例の半数以上を占めています。
一方で6型と11型は低リスク型といわれ、尖圭コンジローマという良性のイボの原因となります。

※尖圭コンジローマ:性器や肛門のまわりに発症する良性のイボ

高リスク型

子宮頸がん、外陰がん、膣がんの原因

16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、66、68型
低リスク型

尖圭コンジローマの原因

6、11型
子宮頸がん予防ワクチンの比較

現在投与可能な子宮頸がん予防ワクチンは3種類あります。当クリニックではシルガード9とガーダシルを採用しております。

  シルガード9 ガーダシル サーバリックス
予防可能なHPV 6,11,16,18,
31,33,45,52,58
6,11,16,18 16,18
接種対象 9歳以上の女性 9歳以上の男女 9歳以上の女性
公費助成 定期接種(小学校6年生〜高校1年生相当の女性) 定期接種(小学校6年生〜高校1年生相当の女性) 定期接種(小学校6年生〜高校1年生相当の女性)
費用と接種スケジュール
費用(1回あたり)
シルガード9 30,000円
(税別)
ガーダシル 16,500円
(税別)

※上記料金は自費診療

*定期接種でシルガード9・ガーダシル接種の場合は公費助成のため自己負担なし、23区内対応可能です。
住民票のある区役所より3回分の予防接種予診票を請求し、接種当日は用紙を忘れずにお持ちください。

接種スケジュール
  • 必ず3回接種して下さい。
    • 1回目の接種を行った2か月後に2回目、6か月後に3回目の接種を行います。
  • 接種方法:腕に筋肉内注射
    *接種をご希望の方は事前にお電話にてご希望のワクチンの種類をお伝え下さい。
接種後の注意点
  • 接種後30分以内に過敏症(めまいやふらつき、失神など)が起こることがありますので、30分程度はクリニック内で安静にしてお待ちください。
  • 接種後は注射部位を清潔に保って下さい。
  • 接種後24時間は、過度な運動は控えて下さい。
  • 接種した日の入浴は問題ありませんが、注射部位はこすらず軽く押さえる程度にとどめてください。
  • 3回の接種が完了しないうちに妊娠された場合は、医師にご相談下さい。
  • 基本的に同じワクチンを3回接種して下さい(途中でワクチン変更をお考えの方は医師にご相談下さい)
子宮頸がん検診

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は子宮頸がんを100%予防できるわけではありません。ワクチンの接種に加え、1年に1回は定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。

麻しん・風しん混合ワクチン

風しんの抗体を持たない方、持っていても抗体価が低い方は、妊娠中に風しんウイルスに感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群が発症するリスクがあります。
そのため、妊娠を予定している女性や妊娠を希望されている女性、その周りにいるパートナー・同居の方も、風しんの抗体を持たない場合やその抗体価が低い場合には予防接種を行うことが勧められています。

目黒区に住民登録のある方

目黒区に住民登録がある満19歳以上70歳未満の方で、下記に該当する方は、目黒区からの助成があります。この助成の期限は、2024年3月31日までとなります。

対象の方

A) 妊娠を希望する女性 ※妊娠している方は対象外です
B) 妊娠を希望する女性 のパートナーまたは同居の方
C) 妊婦のパートナーまたは同居の方

原則として、過去に抗体検査及び予防接種に係る目黒区の助成を受けたことがない方で、検査で確定診断を受けた風しんの既往歴のある方や風しんの予防接種歴が2回以上ある方は対象外です。

検査の流れ
  • 風しん抗体検査を行います。
  • 風しん抗体価が低いことが確認できた方に予防接種を行います(HI法16倍以下、EIA価で8.0未満等)

風しんを含むワクチンの予防接種は、現在妊娠中の方や妊娠の可能性のある方に行うことはできません。妊娠の可能性のない時期や月経中~月経直後の時期に行います。また、接種後2ヶ月間の避妊が必要となります。
男性が予防接種を受ける場合は、避妊期間の制限はありません。

料金(目黒区先天性風しん症候群予防対策の対象の方)
風しん抗体検査 自己負担なし
(全額助成)
麻しん・風しん混合ワクチン 自己負担なし
(全額助成)

詳しくは目黒区HPをご確認下さい

目黒区に住民登録のない方

目黒区以外の自治体でも風疹抗体検査の費用助成をおこなっている場合があります。住民登録のある自治体の抗体検査および予防接種の助成制度についてご確認ください。
自費診療となりますが、目黒区以外にお住まいの方の風しん抗体検査・予防接種も可能です。
また目黒区に住民登録をしていて助成の対象外となる方も、自費診療にて抗体検査およびワクチン接種が可能です。

料金
風しん抗体検査 4,100円
(税別)
麻しん抗体検査 4,100円
(税別)
麻しん・風しん混合ワクチン 9,100円
(税別)

※上記料金は自費診療

インフルエンザワクチン

毎年10月よりインフルエンザワクチンの予防接種がはじまります。
ワクチンの在庫確認が必要ですので、ご希望の方は来院前にお問い合わせください。

料金
防腐剤あり 3,200円
(税別)
チメロサールフリー 4,300円
(税別)

※上記料金は自費診療

防腐剤を含まないインフルエンザワクチン(チメロサールフリー)は十分な入荷数が見込めないため、妊娠中の方が優先となります。

インフルエンザワクチンをご希望の妊婦さんへ

妊娠中のインフルエンザ罹患による重篤化を予防するためにインフルエンザワクチン接種をおすすめいたします。
これまでに胎児へ悪影響が出たという報告はなく、2020年発行の産婦人科診療ガイドラインにおいて自閉症の危険性が高まるという研究結果もないため、全妊娠期間においてチメロサール含有ワクチンを接種することが出来るとされています。

(参考)産婦人科診療ガイドライン産科編2020より

インフルエンザワクチンの効果は,接種後約2週間後から約5か月とされている.わが国の流行は通常,1月上旬から3月上旬が中心であり,ワクチン接種時期は10~12月中旬を理想とする.また授乳婦にインフルエンザワクチンを投与しても乳児への悪影響はないため,希望する褥婦にはインフルエンザワクチンを接種する.
わが国のインフルエンザワクチンには,防腐剤としてエチル水銀(チメロサール)を含有している製剤と含有していない製剤がある.チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mLと極少量であり,胎児への影響はないとされている.懸念されていた自閉症との関連も否定された.したがって,チメロサール含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない.

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹はみずぼうそうと同じウイルスで起こります。水痘ウイルスに子どもの頃にかかると、治癒後も体内に長期間潜伏しています。
免疫力が低下した時などに活性化すると、帯状疱疹を発症することがあります。

帯状疱疹は50代から発症率が高くなり、発症した人の2割が皮膚症状が治った後も長期間にわたる痛みが続くといわれています。
予防接種を受けることによって、発症や重症化の防止が期待できます。

料金
生ワクチン 7,000円
(税別)
不活化ワクチン 20,000円
(税別)

生ワクチンは1回接種のみ、不活化ワクチンは2回接種が必要になります。

目黒区に住民登録のある方

目黒区に住民登録のある50歳以上の方は接種にあたり助成を受けられます。
助成事業により接種を受けるには、目黒区が発行する専用の予診票が必要です。
接種希望者は、接種を受けるワクチン(生ワクチンまたは不活化ワクチン)を決定したうえで、目黒区保健予防課に予診票発行の申請をします。ワクチンの決定にあたっては、事前に医療機関とご相談ください。
接種を受けるには予約が必要です、当クリニックにご連絡ください。
接種後、接種費用の支払いの際に、助成額が差し引かれます。(助成額生ワクチン5,000円、不活化ワクチン10,000円/回)